2010/04/06

たぶん大丈夫だろうと思う

今夜、職場で送別会をしてもらった。4年半務めた今の職場をあと数日で退職する。退職しても、職員ではなくボランティアとして関わり続けるから「お別れ」という感じでもないのだけど、それでもやっぱり感慨はあった。

この職場で働くようになって僕は変わったんだろうかと思って、4年半前を思い出してみた。その結果、僕の人生において決定的な変化があったことがわかった。簡単に言えば人との出会いの重要性が変わった。それまでの僕の主な人間関係は、たまたま同じ時期に同じ場所にいることでしかなかったような気がする。だから、場所が変わったりするとその人間関係は精算されてしまう。いちいち別れを意識してきたわけではないけれど、要するに「人のつながりとはそういうものだ」と思い込んできたような気がする。

でも、そうではなくなった。一度出会った人とは一生、つながりを持ち続けるというのが今では当たり前だと感じている。なぜそう感じるようになったかといえば、おそらくはほぼ毎日、人とのつながりについて考え続ける職場だったからだ。

具体的には、NPOである僕の職場の運営は、事務局職員だけでなく多くのボランティアの参加によって成り立っている。仕事としてお金をもらっている職員と無給で自発性に基づいたボランティア、それがいっしょに事業を進めている。僕自身、職員としての立場とボランティアとしての立場を行き来する。立場だけでなく、持っている情報や技術、場合によっては動機も異なる集団、そんななかでどう振舞えばよいのか。職員とボランティア、職員と職員、ボランティアとボランティア。

教科書的な言葉で言えば「対等な関係」だけど、対等とはなんだろうか。そういうことを日々悩んできた。答えがあるというよりは、それぞれのケースにおいて、より適切だと思われる方向へ近づいていくために、人と向き合い続けること、それをただ続けてきたんだと思う。人と向き合い続けることは簡単ではないけれど、不可能なことではなく、そうすることでしか進んでいけないということを身を持って知ることができたのだと思う。

今でも人と向きあうことが得意というわけではないけれど、無用に怖がることは減った。今でも不器用に人を傷つけ、自分も傷ついているけれど、それはある程度は避けて通ることはできないと知った。嬉しいこと楽しいこと悲しいこと腹の立つこと、そういうことをありのままに表現しながら、それでも他人といっしょに生きていけるということを学んだ。

たぶんこれで、これから先も大丈夫だろうと思う。ありがとう。

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